ニフティ株式会社が、2010年1月27日より、ニフティのサービス基盤を活用した本格的なクラウドサービス『ニフティクラウド』の提供を開始することを発表した。
『ニフティクラウド』は、利用者の利用状況に応じてサーバーやメモリーの増設にオンラインで対応できるオンデマンド、1時間単位で利用することができる従量制の料金プラン、『@nifty』のサービスでの実績を生かした大規模システムを運営する仮想化技術を活用したシステム構成という、三つの特長を持つサービスだ。
当初はIaaS(Infrastructure as a Service)環境を提供するクラウドサービスを展開し、今後はPaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)の分野への展開も予定されている。
IaaSとは、情報システムの稼動に必要な機材や回線などの基盤(インフラ)を、インターネット上のサービスとして遠隔から利用できるようにしたもの。また、そのようなサービスや事業モデルのことをいう。PaaSとは、アプリケーションソフトが稼動するためのハードウェアやOSなどの基盤(プラットフォーム)一式を、インターネット上のサービスとして遠隔から利用できるようにしたサービスや事業モデルだ。さらに、SaaSとは、ソフトウェアの機能のうち、ユーザが必要とするものだけをサービスとして配布して利用できるようにしたソフトウェアの配布形態のことで、サービス型ソフトウェアとも呼ばれている。
コスト削減の嵐の中、データセンター市場は着々と体制の整備が進んでいる。企業内の技術蓄積よりも、即時利用可のサービスの充実により、IT人材の育成は曲がり角を迎えている。
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http://www.nifty.com/(編集部 上田真之)