コスモ証券、2月からネットレFXの取引手数料を引下げ
コスモ証券株式会社が、ネットレFX商品の取引手数料を、平成22年2月1日より引下げることを発表した。
通常手数料の引下げとして、平成22年2月1日取引分より、『大証FX』と『くりっく365』の取引手数料、片道210円/枚(税込)を50%、105円引下げ、参加業者中最安水準の片道105円/枚(税込)となる。また、平成22年2月1日取引分より、ランクアップ型ボリュームディスカウント商品である『翌割』の取引手数料を引下げ、参加業者中最安水準の片道94円~52円/枚(税込)となる。ちなみに、片道とは売り買いのいずれかに掛かる取引手数料のこと。
『大証FX』とは、株式会社大阪証券取引所の『取引所外国為替証拠金取引市場』の愛称のこと。『くりっく365』とは、株式会社東京金融取引所の『取引所為替証拠金取引市場』の愛称である。『ネットレFX』とは、コスモ証券が提供する『大証FX』と『くりっく365』のサービス総称であり、利用するには『ネットレFX』に口座を開設する必要がある。
2008年のサブプライムショックから市場はゆっくりと回復傾向にあるが、証券会社に必要なのは従来の顧客の囲い込みと新規利用者の獲得であり、その実現のために手っとり早いのが手数料の引き下げである。利用者にとっては歓迎すべき状況ではあるが、売買取引を頻繁に行うデイトレーダー、なかでもハイパーデイトレーダーと呼ばれる極めて取引頻度が高く、取引金額も大きな個人投資家を顧客に持った場合には、システム使用料やアクセス料がかさみ証券会社側が赤字となる恐れもある。過激な手数料値下げの戦略は曲がり角を迎えている。
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http://www.cosmo-sec.co.jp/(編集部 上田真之)