株式会社フェイスは、2013年1月30日、日本初のインターネットラジオ『FaRao(ファラオ)』のサービスを開始したことを発表している。
同サービスは、リスナーの音楽に対する趣向を分析して、そのリスナーの“好み”に合った音楽チャンネルを自動で選曲(レコメンド)する、ウェブを使った音楽サービスというもの。ちなみに、米国では、同じしくみのサービスである『PANDORA』が、会員数1億6,000万人以上にまで支持をのばしているそうだ。
リスナーの好みは、「会員登録」を行ったリスナーに関して、ログイン後の履歴を分析し、同社が独自開発した「レコメンドエンジン」により、アーティストや楽曲を詳細な属性分けを施したデータベースから「選曲」される。
また、好みも時と場所によって変わることも想定できることから、「ドライブ中に楽しむ」、「家族と楽しむ」、「寝る前に聴く」、「通学・通勤中に聴く」など、生活のあらゆる場面になじむ音楽チャンネルとして「マイチャンネル」機能も提供される。
利用料金は、30日350円のプレミアムサービスと、機能制限・無料のフリーサービスがあり、配信エリアは、日本。iOS4.3以上の「iPhone」とOS2.3以上の「Android」端末となっており、利用の際には、「App Store」、「Google play」から専用アプリをダウンロード・インストールする必要がある。
次期アップデート版では、「マイチャンネル」や“お気に入り”楽曲を、「Twitter」や「Facebook」などのSNSに公開シェアする機能や、アーティストグッズやチケットの購入リンクを追加する予定で、3月をめどに100万曲以上の配信規模に拡大するようだ。
利用者の足跡から「好み」を推察する。「ビッグデータ」を語る際に、例としてあげられる「履歴ログ」の分析手法は、購買までのマーケティングだけではなく、顧客会員への持続的な満足度向上にも必要不可欠となりつつあるようだ。
株式会社フェイスリリース