NTTレゾナント株式会社と、慶應義塾大学環境情報学部 小川克彦研究室は、2011年6月29日から、『かわいい検索』の実証実験を開始している。
同実験は、インターネットポータルサイト『goo』の実証実験サイト「goo ラボ」において行われ、日本語ブログの特徴でもある絵文字の使い方や行間など「見た目」でタイプを分類した検索が可能になり、これまでのキーワード検索とは異なる新しい検索の可能性を模索するというもの。
同実験は、これまで培ってきた「goo ラボ」のウェブサービス開発のノウハウを活用し、小川克彦研究室の女子学生3人でつくる「Kawaii Project」のアイデアをプロデュースしたというもの。
検索処理は、利用者の、検索キーワードの入力と、「かわいいタイプ」(ゆるかわ検索・キュート検索・きれい検索・おもしろ検索・まじめ検索)の選択を組み合わせて行われる。
検索の対象となるブログは、事前に、記事の中に出現する「絵文字」、「行間」、「ひらがな」、「文字数」、「単語数」など、従来のブログ検索になかった要素を抽出し、重み付けをして分類されているもので、「見た目」の要素となる複数の条件を計算し、その結果が表示される。
なお、実験期間は、2011年6月29日から2012年6月28日までの予定とのこと。
これまでのブログ検索は、検索キーワードと内容が一致しているブログ記事を検索結果に表示するというものだが、日本人のブログ記事には、内容のほかにも、レイアウトや絵文字を利用することで個性を表現する場合が多々あるようだ。アクセス数の向上を目指す場合、クリックひとつで通り過ぎてしまう、移り気なユーザーの関心を引くための努力は必要だ。いったん考える間をおかず、視たままを表現しているつもりの「かわいい」という魔法の言葉。あいまいなイメージを切り分けようとする試みは、インターネットだからこその愉しみ方で。
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