株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、株式会社NTTデータクイック(以下、NTTデータクイック)、および株式会社NTTデータシステムズ(以下、NTTデータシステムズ)を統合することとし、両社は、2011年4月1日から「株式会社NTTデータビジネスシステムズ」となることを発表した。
今回の統合は、NTTグループの中期経営計画における経営強化の方針に基づき、事業の見直しと事業規模拡大による経営の効率化を目指して行われるというもの。
今回の統合により、NTTデータビジネスシステムズは、NTTデータクイックの有する開発スキルと、NTTデータシステムズに蓄積されている業界・業務に関する知識・ノウハウの融合を図ることで、ユーザーの多様なニーズに対して、「1+1=2」以上の付加価値をもってサービス提供を行うことが可能になると期待されている。
ちなみに、現状では、NTTデータクイックが、主にNTTデータ法人分野の大規模システム開発におけるシステム開発・運用を中心とした事業を、また、NTTデータシステムズが、NTTデータの各種システムの開発・運用を主な事業としている。
経営統合は企業側の都合であり、サービス提供を受けるユーザーには、それ自体の影響はないのだが、以降のサービスの質が落ちることに関しては許容できないのではないだろうか。今回の場合、業務システムを主眼としたソフトウェア開発に必要不可欠な「開発スキル」と「業務知識」を企業内で賄う目的があるわけで、それなりのメリットが期待できるようだが、現場レベルでの作業が「チーム」として機能するかどうかの解決策も併せて図られなければならず、実務的にはこのことが最優先に取り組む課題なのだろう。
株式会社NTTデータリリース