Amazon.co.jpは、2010年6月17日より、レビューを通してのユーザー招待制プログラム「Amazon Vine 先取りプログラム」を開始している。
同プログラムでは、利用者のショッピングの参考となる、質の高いレビューを投稿された一部のベストレビュアーのユーザーを招待し、Amazon Vine 先取りプログラムメンバー(以下メンバー)として登録を依頼する。登録されたメンバーには、毎月送付されるメンバー向けメールマガジンに含まれている商品の中から希望のサンプルを申し込んでもらい、体験後、カスタマーレビューを投稿してもらう。
なお、投稿されたカスタマーレビューには、簡単に識別できるように、特別なバッジ(Vine バッジ)を表示することで、他の利用者が今後のショッピング計画に役立てるヒントとする狙いがある。
一方で、Amazon.co.jpに商品を提供されるパートナー企業は、「Amazon Vine 先取りプログラム」を通じて予約商品や新商品にいち早くカスタマーレビューが掲載されることで、新製品に対するユーザーの反応を事前に把握することができ、今後のマーケティングや販促に役立てられると見込んでいる。
趣味嗜好の多様化により、長期にわたって定番となる商品が生まれにくい現状では、新製品の発売のタイミングはより慎重にマーケティングする必要がある。インターネットの普及によるブログやtwitterなどの情報発信元の多様化は、「口コミ」の影響力は格段に強力であることを再認識させるものだろう。マーケティングの基本は「まずは使ってもらう」ことでユーザーの意見を吸い上げることにあり、ユーザー参加型の「口コミ」マーケティングは、形を変えながらますます活用されることだろう。
Amazon.co.jpリリース