
メディアフロージャパン企画株式会社およびKDDI株式会社は、ユビキタス特区(沖縄県那覇市及び豊見城市)における『携帯端末向けマルチメディア放送(メディアフロー)サービス実証試験』の一環として、VHF対応USB接続型試作受信機およびWi-Fi転送型試作受信機を用いた、PCやWi-Fi対応機器等の多様な端末へのコンテンツ配信実証試験を2010年1月26日に開始することを発表した。
利用者は、本USB接続型受信機をPCに装着する、または本Wi-Fi転送型受信機をiPod touchやWindows Mobile端末等のWi-Fi対応機器に接続することで、簡単にメディアフローサービスを利用することが可能になるという。
MediaFLO (メディアフロー)システムはITU(International Telecommunication Union:国際電気通信連合)勧告により国際標準として認められている、マルチメディアコンテンツ(ストリーミング放送、蓄積型クリップキャスト、IPデータ・サービスなど)の配信を可能とするモバイル・ブロードキャスト・プラットフォームである。グローバルでオープンなForward Link Only(FLOR )エア・インターフィースを活用し、モバイル放送に最適化して開発されたMediaFLOはより効率よく大量のコンテンツを低コストで配信できる。
この技術は、現代の携帯電話ユーザーのニーズにマッチした様々な形態で放送を提供することが可能といわれており、国内で「次世代ワンセグ」などとして進められている「携帯端末向けマルチメディア放送」で検討中の、3つの方式のうちのひとつである。コンテンツは、映像・音声をリアルタイムに提供するストリーミング配信に加えて、ニュースや天気予報などの情報をリアルタイムに配信するIPデータキャスティング、蓄積型で配信するクリップキャストの3種類が用意されている。
美しい映像と音声の配信に対するこだわりは、モバイル機器を唯一の神器に昇華させようというのだろうか。
<関連サイト>
http://www.mediaflo-japan.com/index.htmlhttp://www.kddi.com/(編集部 上田真之)