株式会社大塚商会が、月額制完全閉域型モバイルアクセスサービス『O-CNET AIR IMPACT(オーシーネット エアインパクト)』を平成22年2月1日から提供開始したことを発表した。
『O-CNET AIR IMPACT』は、3Gデータ通信機能搭載の日本HP製ネットブックと大塚商会サービスセンター間の通信経路(FOMA網)、携帯電話を利用する個人認証および特定端末からのみアクセスを許可する個体認証機能をオールインワンにして提供する。そのため、モバイルアクセスに必要なノートPCやデータ通信機器、VPNソフトウェア、なりすましや不正アクセス対策などを個別に用意する必要がなくなる。また、インターネットを経由しない閉域網による通信経路を利用することで、外出先でもウイルスなどの外部脅威を防ぎ、安全に社外や顧客先から社内システムへの接続、業務システムなどの運用が可能となる。
サービス料金は2年契約で利用端末1台あたり月額11,000円(税別)。2年間の契約満了以降は1年間の契約延長が可能で、1台あたり月額7,000円(税別)となる。営業担当やサポート・サービス担当など、外勤者用のモバイルアクセスツールとしての活用のほか、店舗や建築現場などでも有効に利用できるサービスとして、2010年末までに1,000IDの加入を見込んでいる。
また、利用端末の日本HP製ネットブック『HP5101 3G内蔵モデル』は、市販品に先だち『O-CNET AIR IMPACT』用としてOSにWindows7のダウングレード版Windows XP Professionalを搭載している。
携帯マトリックス型個人認証とは、普段利用している携帯電話を使ったワンタイムパスワード機能により個人認証を行うこと。個体認証機能は、事前に登録されているPCしか社内ネットワークに接続できないようにし、登録されていないPCからは接続を拒否する機能だ。
社外からのアクセス管理は、社内ネットワーク管理者にとって悩みのひとつ。ここは一つ、試してみるのも悪くない。
<関連サイト>
http://www.otsuka-shokai.co.jp/products/o_cnet_multi/airimpact.html(編集部 上田真之)