株式会社ACCESSが、2009年1月18日より、海外のEPUB準拠の電子書籍コンテンツを携帯端末の画面上で閲覧できる試験サイト『世界の図書館から』を開設し、国内向けにサービスを開始することを発表した。
同サイトは4月末までの約3ヶ月間試験的に運用し、試験期間中は閲覧環境を無償で提供する(ただし、別途手数料は必要)。その後本格的な稼動を検討する予定になっている。携帯端末のユーザは、インターネットを介して本サイトにアクセスして好みの作品を選択するだけで、海外の名著(英語)を個人の携帯端末の画面上で閲覧することができる。
EPUBとは、米国の電子書籍化標準団体であるInternational Digital Publishing Forum(IDPF)が普及促進するオープンな電子書籍ファイルフォーマットの規格のことだ。
ACCESSは、携帯端末および情報家電向け組込み型インターネットソフトウェア企業で、小説やコミックの閲覧環境を提供する電子書籍ビューア『NetFront(R) Book Viewer』、書籍データを容易に電子コンテンツ化するオーサリングツール『NetFront(R) Book Builder』といった携帯端末向けのソリューションから、電子書籍端末向けのEPUB規格準拠の電子書籍ビューア『NetFront(R) Book Builder EPUB Edition』など、出版プラットフォーム事業を展開している。
図書館や書店でも、なかなか手に取る機会の少ない海外の文学作品(英語)を、個人の携帯端末の画面上で読むことができる―。インターネット本来の目的に立ち戻ったサービスを活用して、英語の楽しさ、読むことの大切さを実感してみてはいかがであろうか。
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http://www.access.co.jp/(編集部 上田真之)