仕事の場で全員を味方に巻き込んで、何倍もの効果をあげる
新時代の組織作り、チームを作っていく秘訣とは。競争一辺倒の発想から、ヒト・モノ・情報を一つの場・舞台上に巻き込んでゆくことで何倍もの効果をあげる。そんな仕事術・組織作りを提案する本が最近、出版された。
『たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考』 出版・朝日新聞 定価1575円(税込)著者は、おサイフケータイの仕掛け人、そして『アライアンス仕事術』の著作でも知られる平野敦士カール氏の著書だ。
プラットフォーム(Platform)、駅のプラットホームや台地、さらにはある事象を下から広く支える構造、そんな意味合いを持つ言葉である。平野氏の提示する、ビジネスの分野で見れば、あるプロジェクト・成果物などを下支えする組織ということになろうか。
氏の提示しているもう一方の、アライアンスとは企業間の連携スタイルをとらえた言葉で、企業合併のような強い連携から各分野でのゆるやかな連携をもふくんでいる。
本書で提示されているプラットフォームという発想は、このアライアンスの延長上にあるものだろう。周囲はすべて敵で、敵をあざむき・戦うといった競争の発想を転換させ、企業内外の人間や情報の力を組み合わせるWIN-WINの関係を作る思考でもある。
『たった一人で組織を動かす 新・プラットフォーム思考』(編集部 宮下知良)