資生堂は、ベトナムに化粧品の輸入、販売を行う100%出資の子会社「資生堂コスメティクス ベトナム」を設立し、2010年1月より営業を開始する。
ベトナムでは1997年より代理店を通じて販売を開始し、その後10年以上に渡り、デパートや化粧品専門店で一貫して高級化粧品事業を推進してきた。その結果、グローバルブランド「SHISEIDO」の高品質と高いイメージが定着し、市場でプレステージ化粧品ブランドとしての地位を築いてきた。
同市場では30歳未満の若年層人口の比率が約60%を占め、経済発展による所得の向上とともに化粧品市場も拡大しており、同時に競争が激しくなっている。このため客のニーズを捉えたきめ細かいマーケティング活動を行い、市場でのプレゼンスをさらに高めるため、資生堂の直接投資による新会社を設立することとなった。
新会社では、グローバルブランドとしての「SHISEIDO」のほか、SHISEIDOの名を冠しない最高級ブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」、中間所得層を対象としたブランド「Za(ジーエー)」、グループ会社のフレグランス「イッセイ ミヤケ」、「ジャンポール ゴルチエ」などが取り扱われる。
同社は積極的な海外進出を目指しており、すでにロシアやルーマニア、モロッコなどで販売を開始している。SHISEIDOが名実ともにグローバルブランドとなる日は遠くはないだろう。
(編集部 小板橋)