
一般社団法人明日へのチカラが運営する「ドコデモこども食堂」は、2023年2月の試験運用開始以来、累計提供食数10,000食を突破した。
〜まち全体がこども食堂に?こどもの尊厳を守りながら、地域に1万のつながりが生まれています〜
ドコデモこども食堂が実行しているのは、貧困の解消ではない。「つながりの貧困」をなくすこと。食事はあくまで、そのための入口。ごはんを食べることは、単なる行為ではなく「人と人が関わる瞬間」。食卓を通して社会の断面を縫い合わせていく。
この全く新しい仕組みは、「食」を通じて人がつながるインフラの再構築だそうだ。
従来のこども食堂のように、特定の日時や場所に縛られず、地域の提携飲食店の営業時間内であれば、子どもたちがいつでも好きな時に食事を選べる分散型モデル。
子どもたちは、スマートフォンアプリや専用カードで月3,000円分のデジタル食事チケットを受け取り、好きな店で好きなメニューを選んで食事できる。
利用者は、一般のお客に混じって自然に食事をするため、支援を受けている事実を周囲に知られることがなく、子どもの尊厳を守りながら地域社会の一員として温かい食事を楽しめる。
ドコデモこども食堂は現在、大阪や首都圏を中心に78団体・161店舗(2025年11月時点)が協力している。2025年には、東京23区と大阪24区へエリア拡大を計画し、協力店舗と支援団体のネットワークをさらに広げていく予定。