株式会社アドバンスト・メディアは、2012年7月17日、精神科向け音声入力システム『AmiVoice Ex7 Mental』の販売を、2012年9月中旬から開始することを発表した。
同システムは、キーボードを使うことなく、パソコンにむかって話すだけで手軽に電子カルテや文書が作成できるというもの。価格は、210,000円となっている。
精神科の診療の場合、他の診療科に比べて、記載義務のある項目が多いことから、カルテを作成する負担が重いといわれているが、今回販売される『AmiVoice Ex7』シリーズでは、キーボード入力と比較して、入力作業が約半分になるため、医療現場における事務作業負担が軽減されることが期待されている。
また、同システムには、“現場で使われる”専門用語や、話す人を特定しなくてよい音声認識技術「AmiVoice」、使えば使うほど認識精度が向上する「学習機能」などの機能も搭載されており、「経験」を積み重ねることでシステム自体を「成熟」させる仕掛けがなされているようだ。
なお、同製品は、7月18日から20日にかけて、東京国際展示場「東京ビッグサイト」にて開催される「国際モダンホスピタルショウ2012」にて展示される予定。
学習機能を備えているのであれば、技術力の高い医師あるいは医療施設と、技術力がそうでもない医療施設との格差は、当然のごとく表れるだろう。例えば、そういった格差分をフィードバックして、パッケージとして販売することにより、技術の平準化も図れるのではないだろうか。ベースとなる医療スキルの底上げこそ、医療崩壊を防ぐための最善の策であり、幅広い地域医療の再生に寄与できるのかもしれない。
株式会社アドバンスト・メディアリリース