JX日鉱日石エネルギー株式会社とJX日鉱日石トレーディング株式会社は、2012年6月1日から、自動車バッテリー『ENEOS VICTORY FORCE SUPER PREMIUM II』の販売を開始することを発表した。
同バッテリーは、電解液にリチウムを配合することにより、従来品『ENEOS VICTORY FORCE SUPER PREMIUM』に比べ、更に充電受入性能の20%向上を実現したというもの。
また、製品補償期間も、これまでの36ヶ月もしくは10万km(いずれか早く到達した期間)から、走行距離にかかわらず36ヶ月補償に変更している。
通常、自動車には、発電機(オルタネーター)が装備されており、エンジンが回っていると一緒に動き、発電されることになっているが、近年、エコカーの普及によって、“車の状態”を制御システムにフィードバックして発電機の電圧を調整し、エンジンに対する負荷を軽減し、燃費向上を図る「充電制御システム」の搭載事例が増えているが、その場合、バッテリーの充電・放電が頻繁に繰り返されることから、車の省燃費効果を最大限に引き出すためには、短時間ですばやく充電できる性能(充電受入性能)の高いバッテリーが求められていた。
制御システムのエネルギーも電気であれば、エンジンにかかる負荷の軽減は、そのままバッテリーへの負荷に置き換わる。効率化を図る技術が問題ないとすれば、充電力に加え、蓄電力の強化にも、改善の余地があるのだろう。
JX日鉱日石エネルギー株式会社リリース