
The Art Newspaperによれば、2012年にもっとも入場者が多かったのは仏ルーブル美術館だったという。
人気のある美術館
ルーブル美術館には、2011年より100万人多い970万人が訪れた。原因は、美術館の一角に、2012年9月、イスラム芸術展示館ができたせいである。シリアやスペイン、インドなど12カ国の作品を所蔵するこの展示館が、世界中の人々を引き寄せたに違いない。
さて、2番目に入場者が多かったのは、米メトロポリタン美術館である。また、3番目から5番目までを英国の美術館(大英博物館、テートモダン、ナショナル・ギャラリー)が占めた。
一方、もっとも人気のあった展示は、東京都美術館での「オランダ・フランドル絵画の至宝」展であった。蘭マウリッツハイス美術館から、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」を含んだ傑作が展示され、6月から9月までの間に1日10,500人の来場者があった。
東京の美術館は、来館者数ではトップ10に入っていないものの、催しの来場者数としては、「オランダ・フランドル絵画の至宝」展以外にも、東京国立博物館の「ボストン美術館 日本美術の至宝」がトップ10に入っている。また、米ワシントンのナショナル・ギャラリーで開催した「色彩の世界:伊藤若冲 日本花鳥画展 1716-1800」がトップ4にランクインしている。
こうして、2012年は、ルーブル美術館を訪れた人が一番多かったものの、日本と関わりの深い展覧会が大いに栄えたのであった。
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