富士フイルム株式会社は、2013年3月18日、『“PHOTO IS”想いをつなぐ。30,000人の写真展2013』開催に先立ち、展示作品を募集することを発表した。
作品の応募には、まず、同写真展のポスターを掲出している全国の「フジカラー」の店舗で、参加料500円(税込)を支払い、専用台紙を受け取る(専用台紙は、同写真展のウェブサイトでも買い求めることができる)。その後、撮った写真を専用応募台紙に貼り、タイトルと“作品に込めた想い”を記入して、専用台紙に必要事項を記入の上、「フジカラー」の店舗に持参するか、「富士フイルム“PHOTO IS”事務局」まで送付することになる。
募集は、2013年3月20日から5月31日までの期間に行われる。作品のテーマとなる被写体は、人物・風景、すべて自由とのこと。
作品の募集は5月末まで
同写真展は、同社が2006年から行っている、大サイズの銀写真プリント作品に、“写真に込めた想い”を書き添えて展示する「参加型写真展」で、通常のコンテストとは異なり、応募した「全作品」が、全国28都市のうち応募者が希望する会場で必ず展示されるといった特徴を持っている。
なお、従来は『“PHOTO IS”10,000人の写真展』と呼んでいたとおり、作品募集の目標数が「10,000点」だったが、今回その作品数が「30,000点」に拡大されるとのこと。
今回は、7月12日から、全国の28会場で順次開催される予定となっている。
また、2012年から開始された『絆ポスト』もこの写真展の目玉の一つ。来場者が心を打たれた作品、共感を覚えた作品に対して、手書きのメッセージを投函できるというもので、2012年には、約18,000通のメッセージが投函されたという。ちなみに、手書きのメッセージは、展示終了後に主催者から各出展者に届けられる。
撮影者へのメッセージなど双方向コミュニケーションも
さらに、全応募作品の中から、佐々木希さん、佐野史郎さんなど、10名の審査員が、『心に響いた作品』を計100作品選出し、それらの作品を、全国の28会場で特別展示する「スペシャルフォトコンテスト2013」も併せて実施される。
作品の展示形式である「銀写真プリント」は、支持体上にハロゲン化銀と発色剤を含む写真感光材料に露光した後、現像処理して得られた写真プリントのことだそうだ。同社は、デジタルカメラからの「銀写真プリント」の普及活動を継続して展開しており、認知度を高める効果にも期待しているとみられる。
瞬間を切り取る「写真」には、映像とは異なって「想い」が強まり、「共感」を得たいといった感情が生まれやすいのかもしれない。伝えたい気持ちと伝わる気持ち。とっておきのお気に入りを「作品」に生まれ変わらせるのも悪くない。
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