株式会社BookLive(以下、BookLive)と、株式会社三省堂書店(以下、三省堂書店)は、2013年3月7日、それぞれの社が運営する既存サービスを連動させた「インタラクティブブックソリューション」事業の開始を発表している。
同事業は、絶版本や入手が困難になった本などを、両社のいずれかが、当該出版社に交渉して電子データ化し、BookLiveが運営する総合電子書籍ストア『BookLive!』で“電子書籍”を、三省堂書店が運営する『三省堂オンデマンド』を通じて紙の書籍を、それぞれ販売するというもの。
同事業の実施により、両社には「在庫」を持たずに書籍を販売できるメリットが生まれ、利用客にとっては、電子と紙のいずれか好きな方を選んで購入することができるようになるといったメリットが期待できるとのこと。
まず、同事業の第一弾として、「BookLive!」で配信していた株式会社平凡社の「東洋文庫」が、「三省堂書店オンデマンド」でも販売開始される。
また、3月25日、26日には、三省堂書店神保町本店で、同事業を紹介する「三省堂書店・BookLive共同事業説明会」が開催される。出版社各社への同事業への認知度を高める目的があるとみられる。
今回の取り組みで、気になるのは、どれだけの需要が復活への「しきい値」になるかという点。併せて、電子データ化により、多様な編集が可能になることから、オリジナルの厳重な管理が望まれるところだろう。
株式会社BookLiveリリース