株式会社オリエントコーポレーション(以下、オリコ)と共同印刷株式会社(以下、共同印刷)は、2013年1月21日、クレジットカード『OricoCard PayPass』を開発したことを発表している。
同クレジットカードは、接触ICと非接触ICを合わせてデュアルインターフェイスのICモジュールが採用されていることに加えて、日本で初めて「PayPass」を搭載したというもの。また、海外加盟店でのショッピングに利用した際にはポイントが2倍になる点や、海外旅行傷害保険も付帯されている点などから、海外への出張者や旅行頻度の高い利用者の需要が増えると期待されている。
なお、年会費は、1,312円(初年度無料)だが、年1回のショッピング利用で、その次の年度が無料となるそうだ。
ちなみに、「PayPass(ペイパス)」とは、「MasterCard」の非接触決済サービスのこと。サービス自体は、2002年に開始しており、2012年10月には、NTTドコモが、2013年度上半期から、同社のNFC決済サービスである『iD』で、「PayPass」の利用ができるようにすると発表している。海外で普及が進んでいるのは米国で、マクドナルドやセブン・イレブン、ガソリンスタンド、映画館などの店舗で導入されており、ほかにも、カナダ、イギリス、フランス、スペイン、中国、台湾、韓国など世界39カ国、35万を超える加盟店で導入されている。
今後は、2013年1月21日から、オリコのWebサイト限定で開始されているカード会員の募集に本格的に取り組むことになっており、同社では、初年度1万枚の新規入会を目指すとのこと。
クレジットカードとリボ払い専用カードを、連携ではなく、一枚のカードにしてしまう今回の取り組み。カードの枚数が少なくなるのは効率的といえそうで、少なくなれば管理の手間も省けるということか。これからドコモの『おサイフケータイ』でも対応可能となるNFC決済は、『Felica』を追い越すことができるだろうか。
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