KDDI株式会社とTotalImmersionS.A.は、2013年1月17日から、商品パッケージやカタログなどを活用した「AR情報表示サービス」のトライアル提供を開始している。
同トライアルへの参加料は無料で、ARブラウザ『SATCH VIEWER』の「画像検索機能」を起動して、トライアル参画企業・団体が登録した商品パッケージや印刷物に端末をかざすと、CM動画や情報サイトといった情報へ誘導する「ARボタン」が画面上に浮き出て表示される。
その後、利用者は、浮き出たボタンを押すことで、その商品の情報を取得したり、インターネットで商品を購入したりすることができるそうだ。なお、対象機種は、「Android2.2」以上、または「iOS5.1」以上のスマートフォン。
「ニッセンカタログ」への採用も決定!
同トライアルでは、KDDI研究所が開発した大規模画像認識技術が、ARブラウザ『SATCH VIEWER』に採用されており、最大約10万件の画像データベースの中から、画像を特定することが可能になっている。なお、この技術は、株式会社ニッセンが提供する「カタログカメラ」にも採用されることが決まっており、2013年度の『ニッセンカタログ』全ページにわたって、商品情報の取得や、商品の購入ができるとのこと。
トライアルの開始当初は、参画企業・団体16社と連携しながらのサービス提供となっているが、以降は、凸版印刷株式会社とともに、参画企業の誘致や情報加工技術を活用したARサービス開発に関する協力体制を構築し、トライアルサービスを順次拡大していくことになる。
ちなみに、『SATCH VIEWER』は、スマートフォンで“身の周りの画像”にARデコレーションをして共有できるAndroidアプリのこと。また、「AR(拡張現実)」とは、スマホが映し出す現実環境にコンピュータグラフィックス映像や文字情報を付加したもの。文字で書くと、難解な技術と思いがちだが、それよりも、まず動かしてみる。そのAR体験が増えるほど、使いこなすハードルは低くなるはず。
KDDI株式会社リリース