さくらインターネット株式会社は、2013年1月9日、同社が提供するレンタルサーバサービス『さくらのマネージドサーバ』に、「SSD」を搭載した新プランを追加したことを発表した。
同サービスは、共用サーバと専用サーバ双方の特長を組み合わせた、サーバ1台を専有して利用できるというもの。今回、追加された新プラン「Xeonプラン(SSDモデル)」では、データベースなどの高性能なストレージが必要なケースに最適なプランとして、「SSD」の搭載が実現した。
読み書き性能「100倍向上」も期待できる?
また、新プランでは、従来のハードディスクを利用するプランと比較して、ストレージの容量は少なくなるが、ストレージの性能自体では、従来プランに比べて「IOPS(Input/Output Per Second):1秒間に読み込み・書き込みできる回数」が、100倍以上に向上しているといわれている。
さらに、新プランの追加にあわせて、外部のサーバから『さくらのマネージドサーバ』で作成したデータベースへの接続を可能にする「データベース接続許可設定」機能も追加される。この対応により、同社以外のレンタルサーバサービスや、利用客保有のサーバなどからも接続が可能になり、いっそうの利便性の向上が期待されている。
初期費用半額キャンペーンも2月末まで実施
なお、新プランは、2013年1月17日から提供開始となるが、同日正午から2月28日正午までの間、新プランの提供開始を記念して、オンラインサインアップから「Xeonプラン」に申し込んだすべての利用客を対象に、『さくらのマネージドサーバ』の初期費用が半額(65,000円から32,500円に引き下げ)で提供されるキャンペーンも行われる。
ちなみに、「SSD(Solid State Drive)」とは、フラッシュメモリを用いるドライブ装置のこと。ハードディスクとは異なりディスクを持たないため、高速に読み書きでき、また、モーターが無いことから、消費電力も少なく、機械的に駆動する部品が無いため衝撃にも強いといった特長を持っているが、容量当たりの単価が磁気ディスクよりもかなり高額である点が汎用化へのネックといわれている。
個人で本格的に利用するには、敷居の高い「SSD」。低コストで試すことができる機会が生まれたことは、単純に喜ぶべきことだろう。ただ、「SSD」には、データの抹消方法など、従来のハードディスクの挙動とは異なる面も存在するため、レンタルサーバサービスを通して、より多くの事例が得られるであろう今回の取り組みが、いっそうの技術発展につながるのかもしれない。
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