2010年リリース
ファーストアルバムが第1回CDショップ大賞の大賞に選ばれるなど、インディーズ・レーベルでありながら高い評価を受けているバンドの3枚目となるアルバム。セールスにおいてもオリコンのアルバム・チャートやデイリー・チャートでTOP3入りするという実績を残している。
(画像はAmazonより)
過去2作品と比べると、バンドの音がやや骨太になっている。やくしまるえつこのウィスパー・ヴォイスに寄り添うようなマイルドな演奏から、ヴォーカルと対等に主張するような、ロック寄りのややタイトな演奏までこなし、レンジが広がったような印象を受ける。彼らにしか思いつかないような、ややひねりのあるギターリフは今回も健在で、全体のPOPな雰囲気に添える前菜のような役割は、このバンドの隠し玉ともとれるほど職人芸の域に達している。
攻めもできる曲もあれば落ち着かせることもできる曲もあり、ライヴにおいて重要な局面で仕事ができる、エリートなナンバーが揃った名盤だ。
(松本 良太)
収録曲
1.シンデレラ
2.ミス・パラレルワールド
3.人工衛星
4.チャイナアドバイス
5.(恋は)百年戦争
6.ぺペロンチーノ・キャンディ
7.マイハートハードピンチ
8.三千万年
9.気になるあの娘
10.小学館
11.ムーンライト銀河