さくらインターネット株式会社は、パブリッククラウド『さくらのクラウド』を、2011年11月15日午後3時から提供開始することを発表した。
同サービスは、「サーバ」と「ネットワーク」をインターネット上で構築できるIaaS型パブリッククラウドで、装備された“コントロールパネル”の提供により、サーバやネットワークの直感的な操作が可能となっているとのこと。
また、同社では、“開発者志向のシンプルクラウド”といったコンセプトを提案しており、今回のサービスのために、すべてを一から作り上げたことに加え、従量課金のない明朗会計型の料金体系が、クラウドが持つ本質的な価値だけを表現するものと期待しているようだ。
サーバプランの一例としては、2GBメモリで仮想1コア、ディスク20GBの「プラン1」で、月額料金2,500円(日割換算126円)12GBメモリで仮想3コア、ディスク20GBの「プラン6」が、月額料金15,600円(日割換算780円)となっている。
なお、同サービスの開始は、国内最大クラスのデータセンターとなる石狩データセンターの開所と同時に行われる。
ちなみに、IaaS(Infrastructure as a Service)とは、CPU、メモリ、ストレージなどのコンピュータシステムを稼働させるための基盤(インフラ)をインターネット上で提供するサービスのこと。
また、パブリッククラウドとは、クラウドコンピューティングによって運用されるサービス(クラウドサービス)のうち、一般利用者を対象に提供されるクラウドサービスのこと。不特定多数の利用者を対象に広く提供され、特定の利用者を対象として提供されるサービスを「プライベートクラウド」として区別されている。提供されているサービスの例としては、Amazon.comの『Amazon EC2』、Microsoftの『Windows Azure』などがある。
いまとなっては、『Gmail』などのサービス障害なども懐かしいといえるほど、クラウドサービスも認知度を高め、洗練されたものとなりつつあるようだ。雲の彼方に思いを馳せず、ただサービスを利用するだけであれば、それに越したものはないのだろうが、サーバ管理者の立場でいえば、余計なサービスは必要なく、シンプルに徹してもらうのはありがたいといえよう。利用者が少ないが、必ず付随してくるような機能ほど厄介なものはないのだから。
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