2010年リリース
ソウル、ファンク、ジャズのブレンドで聴く者を心地よくさせる。明るいムードのソウル寄りなサウンドから、ホーンのアクセントが効いたファンキーなもの、ミドルテンポでもしっかりと踊れるジャズ・ファンクまで、この作品に詰め込まれた魅力は幅広い。この1枚で白米を何杯もおかわりできてしまう、手放せないおかずのような中毒性がある。
(画像はAmazonより)
ヴォーカル入りも数曲あり、ソウルフルでエネルギーに満ちている。鍵盤、金管楽器、弦楽器、打楽器など総合力で攻めるバンド・サウンドにヴォーカルが添えられると、一気に厚みが増す。どのパートが目立つというわけではなく、流れの中で一番効果的なパートが前に出たり、全パートで盛り上げたりと曲の構成を念頭に置いたスタイル。ジャズ・ファンクのバンドを聴くとそのバランスの良さにいつも感服してしまうのだが、彼らも同様に楽器同士の押し引きが絶妙である。
落ち着きながらもファンクの姿勢を貫いた音は、世代を超えて支持される可能性を秘めている。
(松本 良太)
収録曲
1.Again & Again
2.La Nueva Manera
3.You've Made Me So Very Happy
4.Lover & A Friend
5.Orisha(Bata Interlude)
6.Orisha
7.The Shakedown
8.Rubber Neck
9.Dragging Me Down
10.Take Me On
11.Dragging You Down
12.Kool To Be Uncool
13.Pucker Up
14.Again & Again(Instrumental)