2009年リリース
オルガンが軸を務めるジャズ・ファンク・バンド。ドラム、テナー・サックス、ギター、パーカッションで全体を構成し、オルガンにおいしいところをお膳立てする。曲によってはギターやテナー・サックスが引っ張っていくときは、オルガンは一歩引いてサポートに徹する。そういう意味ではチーム・ワークも持ち合わせているバランスのいいバンドだということがサウンドによって証明されている。
(画像はAmazonより)
ベースレスであることは全く弱点ではない。むしろベースがいないことで、各パートが交代でその役割を担いながらバンド・サウンドを成立させている。ベースのいるバンドではありがちな、他のパートの低音部の魅力の半減という現象がこのバンドには皆無である。普通のバンドならベースの存在によって遠慮がちな低音部の演奏も、彼らにはその危惧が必要ない。何かを失うことで、それに代わって有り余る大事なものを手に入れた典型的なお手本である。
(松本 良太)
収録曲
1.I DON'T NEED NO... WHAT?
2.I WANT MY MONEY BACK
3.UNUSUAL TATAMI
4.THIS LETTER
5.TAKE YOUR TIME
6.SOUL IS WHAT YOU GOT
7.PAPA DON'T TAKE NO MESS
8.THRILLER
9.UBA-YUBA
10.BLACK USED SHOES
11.NO TENGO UN PAVO