2009年リリース
現在はユニットとして2人で活動する彼らの通算8枚目となるアルバム。この作品も彼らの持ち味であるAORの香りを含んだ極上のシティー・ポップに仕上がっており、その活動をアジア各国まで広げている。とりわけ韓国では若い世代の女子を中心に、評価が高まっている。
(画像はAmazonより)
この作品ではドラムとベースはビートを刻むのに徹しているのに対し、ギターと鍵盤、ホーンアレンジは曲によってそれぞれ主役を担いながら交代し合っている。ギターが前に出るときは鍵盤とホーンは控えめ、といったように絶妙の押し引きが繰り返されている。もちろん3者が同程度の攻めを展開していく部分もある。主役の押し引きはソロの部分で顕著である。ミズノマリの穏やかでしなやかな伸びのあるヴォーカルに寄り添いながらも、攻める部分ではヴォーカルに負けじと主張する。
日本のシティー・ポップ牽引役も結成10年を超えて、揺るぎない安定感を身に付けた。これに円熟味が加われば鬼に金棒だ。
(松本 良太)
収録曲
1. Passion8 Groove
2. プラネタリウム・シンドローム
3. ヨコハマ・シティ
4. HAPPY HAPPY WEDDING
5. 公園へ行こうよ
6. タイムシェイド
7. FREE
8. 空っぽの君と僕
9. そう きっと
10.サマー・オブ・エレクトリック・シティ
11.本当は言いたくないけれど
12.寝ても醒めてもあなただけなのに