2007年リリース
映画・フラガールのサウンドトラックであるこの作品。ジェイク・シマブクロのウクレレの音が主役で、ピアノやアコースティック・ギター、ドラムなどによって肉付けをしながらも必要最小限の音量に抑えられており、ウクレレの音が最もよく聴こえるようにアレンジされている。
(画像はAmazonより)
話しかけられているような錯覚を起こさせるメロディー。あらゆる地域の、あらゆる世代にも訴求できる美しさがある。このワールド・クラスの音を支えているのは、楽器の持つ生音の温もりである。エレクトリックな楽器の音とは正反対の、ともすれば意志や感情さえも感じてしまう。そこには無機質さは一切なく、植物や動物など生命を感じる存在に近い。力強い躍動感と小川のような清涼感溢れる音が静かに同居している。
インスト主体でヴォーカル入りの曲もいくつかあり、ヴォーカルも決して特別扱いではない。この作品ではヴォーカルも楽器の一部である。主役も脇役もこなすウクレレを聴き比べてほしい。
(松本 良太)
収録曲
1.オン・ザ・ロード
2.ウォーキング・ダウン・レインヒル
3.ザ・ダンス
4.タッチ -オルタネイト・テイク-
5.ハワイアン・アイズ
6.オープニング・デイ
7.フラガール -夢を- フィーチャリング・ジェニファー・ペリ
8.ハートビート -ムーヴィー・ヴァージョン
9.ハートビート(リプリース)
10.タッチ
11.フラガール -アコースティック・ヴァージョン
12.ローカル・ボーイズ
13.ウォーキング・ダウン -オルタネイト・テイク-
14.ウィッシュ・オン・マイ・スター -フィーチャリング・ジェニファー・ペリ-
15.グラデュエーション
16.フラガール -虹を- フィーチャリング・ミホ・テルヤ
17.オン・ザ・ロード -ムーヴィー・ヴァージョン-