KDDI株式会社(以下、KDDI)と、株式会社ライブドア(以下、ライブドア)は、2011年10月6日、ライブドアの公衆無線LAN事業を、KDDIが譲り受けることについて、事業譲渡契約を締結した。
今回の締結により、これまでライブドアが運営してきた、JR山手線圏内の電柱や、大学、カフェ、飲食店、商業施設など、約2,300ヶ所以上のWi-Fiエリアとその事業は、2011年12月1日に、KDDIグループへ譲渡されることとなる。
今回の動きは、KDDIによる「Wi-Fiエリア拡充」の一環として、ライブドアのWi-Fiエリアの運営を継承することとしたものとみられており、現在ライブドアが提供している公衆無線LANサービス「livedoor Wireless」については、引き続きライブドアから提供される。
東京・六本木の「グランドハイアット東京」でも、テラスを含む全エリアが使用可能となっている状況にあるように、Wi-Fi通信が“安い”という理由だけで使われているわけではなくなってきているようだ。KDDIが提供する「au Wi-Fi SPOT」サービスは、2012年3月末に全国約10万スポットとなる予定だが、エリアの拡大する公衆サービスが、国内キャリアのユーザー囲い込みの場になるのであれば、振り回されるユーザーは、たまったものではないだろう。
KDDI株式会社リリース