沖電気工業株式会社は、株式会社大垣共立銀行に、ATMソフトウェア『UNISONATM+』(ユニゾンATMプラス)で構築された『Web-ATMシステム』を納入したことを発表した。
今回、同行では、ATMシステムを全面的に見直し、富士通株式会社(以下、富士通)との共同開発による、異なるベンダーのATMで稼動するための共通化を図ったシステムを構築、2011年9月からの一部店舗での運用開始に続いて、今後は、全店舗に展開していく予定としている。
具体的には、アプリケーションからATMを制御するインターフェースを、異なるベンダーのATMで統一することで、アプリケーションを共通化しており、ATMとセンターのサーバーが連携する『Web-ATMシステム』でのアプリケーションの共通化は、全国初となる。
さらに、顧客満足度向上のために、センターのサーバーでCRMシステムと連携し、ATM利用時に顧客それぞれに合わせたタイムリーな情報の提供などの機能導入も予定されているとのこと。
ちなみに、『UNISONATM+』とは、同社と富士通との共同開発による、Webアーキテクチャに対応したATMソフトウェア基盤のこと。
それぞれのユーザー(クライアント)が利用する機器・ソフトウェアの差異を、クラウド側で平準化する手法は珍しくはないが、こと金融システムにおいては、各社独自の処理の複雑さなどから、その実現は困難といわれてきた。金融システム全体の健全化につながるのであれば歓迎すべき取り組みではあるが、“共通化”がいわゆる“独占・寡占”につながらないことを願いたいものだ。
沖電気工業株式会社リリース