2010年リリース
在日ファンクで活躍中の久保田森がリーダーを務めるビッグバンドの2010年の作品。総勢22名から繰り出される豪快かつムーディーなスウィングは、日本に居ながら外国へ旅行した気分になってしまうほど。日本広しと言えども、ここまでルーツとしてのスウィングと真剣に向き合っているバンドはいないだろう。
(画像はAmazonより)
驚くほど確かなスウィングを演奏している。ここまで真面目に演奏できるというのは、憧れだけでは到底不可能だ。スウィングを愛すること、そして生活に浸透していること、ひいては人生の大部分をスウィングが占めることでここまで深い理解ができ、それを表現できるのだと言わんばかりの自信に満ち溢れている。22人が一枚岩になっているということが作品からまとまりのある音として滲み出ていることで証明されている。
ベニー・グッドマンやグレン・ミラーあたりが好きな人は必聴。日本にも伝統的なスウィングの継承者がいることを知ってほしいものだ。
(松本 良太)
収録曲
1.ハッピカ☆ライト
2.ブルースDEエキス
3.ゾンビブギウギ
4.Carmen's Boogie
5.最高のビッグバンド
6.きみのことなんて
7.Blue & Sentimental
8.だけど二人で
9.野郎ブロウ
10.Goody Goody