三洋電機株式会社は、自然放電抑制性能や、くり返し使用回数が改善された、単3形ならびに単4形の『eneloop(エネループ)』を、2011年11月14日に発売する。
5年後の残存容量はなんと70%
今回発売となるのは、単3形の『HR-3UTGB』(容量1,900mAh)、および単4形の『HR-4UTGB』(容量750mAh)の2製品だ。
新『eneloop』では、充電後に使用しなかった場合などに発生する、自然放電への耐性が向上している。『HR-3UTGB』においては、一度フル充電すれば、1年後で約90%、3年後で約80%、そして5年後でも約70%の残存容量があるという。
また、電極材料の改良により繰り返し使用回数が約1800回となっている。この回数は、初代『eneloop』と比較すると約80%の向上、従来製品と比較しても約20%向上したことになる。
また、機器へのくり返し着脱に強いラベル外装の採用や、学校・病院などでの使用を考慮した抗菌加工など、目立たない部分でも進化が続いているのだ。
Editor's eyes
長期保存がニッケル水素充電池の弱点と言われてきたが、新『eneloop』では、5年間の保存後でも実用的な容量が残ることになる。もはや、一般家庭においては、使い捨ての乾電池を使う意味がかなり薄れたと言えるだろう。
三洋電機株式会社リリース