歌手 西城秀樹
西城秀樹と言えば、TVで見掛ける芸能人‥または元アイドルと言った印象の人は多い筈。しかし、彼の本業は紛れも無く[
歌手]である。
2010年10月19日、渋谷CCレモンホールにて
西城秀樹のコンサートが行われた。お客さんの平均年齢が高かったのは予想はしていたが、割と若い女性が多く、また高校生がいたのは驚きだった。彼が老若男女に愛されているという証拠であろう。
セットリストはコチラ
・帰港
・めぐりあい
・ブルースカイブルー
・サンタマリアの祈り
・ブーツを脱いで朝食を
・ミスティブルー
・至上の愛
・若き獅子たち
・ジャガー
・ジプシー
・ブーメランストリート
・チャンスは一度
・ギャランドゥ
・激しい恋
・ちぎれた愛
・炎
・追憶の瞳ローラ
・傷だらけのローラ
・愛の園
・情熱の嵐
・ヤングマン
・Round'nRound
・ナイトゲーム
・ウィスパリングナイトほぼベストな選曲の全24曲を休憩無しで聴かせ魅せるノンストップなコンサート。序盤は白スーツの
西城秀樹がしっとりと「
歌」を聴かせる構成。アレンジが渋くてカッコ良い。中盤から勢いのある構成に。ヴァイオリンとピアノがバンドの柱になってるせいか、
クラシカルHR+プログレ的な音が刺激的。「
YMCA」では、会場が一体となる盛り上がりを見せ、アンコールでは何と
グラハム・ボネットのカヴァー「
ナイトゲームス」を披露!
西城秀樹自身も公言していますが、本家よりHRな出来なのが素晴らしい。『
西城秀樹』は
和製歌謡HRと言っても差し支え無いジャンルの1つだと改めて感じた。脳梗塞で倒れて声を失い掛けた人とは思えない程のしっかりとした歌声。コレはもう完全復活と言っても問題無い。そう確信した夜だった。
2度目の脳梗塞
しかし、そんな彼を病魔が再び襲った。2011年12月、脳梗塞を再発し入院。40周年を迎え、並々ならぬ意欲を燃やし励んでいた
西城秀樹には是が非でもステージに立ちたいという強い思いがあった。しかし、ドクターストップが掛かり治療に専念する為に入院。患部が運動神経に近かったため、右半身の麻痺と、歩行時にバランスを失うなどの機能障害が残った。
ありのままの自分を見てほしい 頑張っている姿を見せたい
今年2月、新潟県内のホテルでディナーショーを行い歌手として本格的に復帰。大事を取って椅子に座っての歌唱だったが、一つ々の言葉を噛み締める様に大切に歌う
西城秀樹の姿にファンは心を打たれた。1978年に発表された
西城秀樹を代表する名バラード「
ブルースカイブルー」では椅子から立ち上がり歌う姿も見せ、ファンの歓声を受けた。
この曲は
西城秀樹の持ち歌の中でも上位に位置する名曲である。聴いていると青い空が浮かんでくる。しかし、その空は寂しく見えて‥でも何故か晴れ晴れしくもあって‥過去にどんな生活や恋愛をしてきたかによって評価が分かれる曲ではあるものの、
阿久悠の作詞能力の高さが垣間見れる1曲である。
西城秀樹の歌声も詞を殺さず、むしろ生命を持たせている相乗効果が生み出した昭和の名曲だ。
西城秀樹は「4月には、もっと元気になっていると思う。過去の自分に戻れるのは、8月がメドだと思っている。頑張って元気な姿を見せたい」と強く語っている。
映画『愛と誠』
6月16日公開予定の映画『
愛と誠』の中で
西城秀樹の大ヒット曲「
激しい恋」が
妻夫木聡の歌でカバーされ劇中音楽として使用される事が決定している。
時代を超えて歌い継がれる名曲。リスナーの歳などは関係無い。機会があれば歌手
西城秀樹に触れて新たな音の扉を開いて欲しい。
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