前作の延長線上のサウンド
今年でデビュー10周年を迎える、ノラ・ジョーンズ。2012年4月25日、オリジナルとしては5枚目のアルバム『リトル・ブロークン・ハーツ』を、日本先行で発売する。アルバムにも収録されている“ハッピー・ピルズ~幸せの特効薬”が、3月7日に先行シングルとして配信を開始した。
(画像はSoundTown/norah jonesより)
原点回帰を思わせるメロディー
“ハッピー・ピルズ~幸せの特効薬”は、前作『ザ・フォール』の流れを汲むギター・ポップだ。メロディーとアレンジにかすかな明るさが感じられるところは、前作とは異なる。サード・アルバムまでのジャズ/カントリーに近い演奏は、1月にリリースされたリトル・ウィリーズの『フォー・ザ・グッド・タイムズ』で聴かせてくれただけに、5thアルバムのサウンドの行方が気になっていたところ。先行シングルだけで判断するのは時期尚早だが、このサウンドが5thアルバムに軸になっているとするならば、4thアルバムの延長線上にありながら、ノラ本来の柔らかなメロディーが絡み合うことで、新境地の開拓に成功しているのではないだろうか。4thアルバムでまいた種が、5thアルバムで美しい花を咲かせていることを期待したい。
先行シングルは、EMIのオフィシャル・ウェブサイトで試聴できる。進化の兆しを感じたい方は、ウェブサイトへGO!
(松本 良太)
SoundTown/norah jones