
美しさと実力を兼ね備えた
LIV MOONや
Aldiousといった女性アーティストの台頭が目立つ近年のHM/HRシーン。その切っ掛けとなったのは、
Michael Jacksonの映画『
This Is It』でフィーチャーされた女性ギタリスト
Orianthi の活躍であったのは間違い無いだろう。彼女がギター界の重鎮である
Steve Vaiとコラボした楽曲「
Highly Strung」は2人の天才ギタリストのピタリと息の合ったコンビネーションが素晴らしいインストゥルメンタル楽曲で世界的にも大きな反響を起した。
マニアックになりがちなギターインストゥルメンタル曲が、聴衆の心を捉える事は非常に難しい。世界的に見ても、インスト作品のヒットはその発表数に反し微々たる枚数しか存在していない。作品のクオリティが高くとも、ヴォーカル不在というスタイルが一般に支持を受けるのは難しく、ある意味ではチャレンジであるとも言える。
美しすぎるギタリスト
そんなシーンの中、新世代を担う可能性を秘めた女性ギタリストが現れる。
2009年、大阪モーターショーのTOYOTAブースにて、1人の女性ギタリストが打ち込みのトラックに合わせギターを弾き始めた。その確かなギターテクニックには感嘆の声が上がり、また女性らしく上品で雅な佇まいは見る人を魅了した。
彼女の正体は、
インストゥルメンタルハードロックバンド『
D_Drive』の花形ギタリストである
Yuki。「
美しすぎるギタリスト」と称され話題になっている女性アーティストである。
(画像は公式サイトより)
相川七瀬のサポートギタリストとしても活躍した彼女。だが、その当時は何と
Steve Vaiに憧れギターを始めてから、まだ5年足らずであったというから末恐ろしい。
「速い・上手い」だけのテクニカル系ギタリストならば研鑽を積めば誰にでもなれる可能性はある。やはりモノを言うのは個々の音楽的センスやメロディを生み出す感性。そしてミュージシャンとしての技術は勿論、見た目の優雅さや派手さなどもブレイクする為には大切な要因の一つであると自分は考えている。彼女の美しさは最大の武器の一つであり、それは持って生まれ磨き続けた才能の1つでもある。
D_Drive
彼女が在籍する『
D_Drive』はツインギター・ベース・ドラムの4人組バンド。リーダーであるギタリストの
Seijiは元々、
Yukiの通う音楽系専門学校の講師であった。当時、生徒の1人だった
Yukiの才能を見出しバンドを結成。更にリズム隊に凄腕5弦ベーシストの
Shimataro。今や教則DVDも発売している女性テクニカルドラマーの
Chiikoを向かえ、現在の布陣となり2009年から活動している。
D_Driveは、確かなバンドアンサンブル。ハードエッジなバッキングとメロディ重視のフレーズとのメリハリ。キャッチーなメロディー等が売りのバンドで、その技術力の高さから楽器の持つCoolさを余す事無く表現する事に成功している。
なまじの歌詞や言葉以上に各楽器が感性に訴え掛けてくる彼らのサウンドの前では、ヴォーカルの存在は無意味だ。昨年10月に発売されたDVD
【THE ACCELERATOR 「D_Drive One Man Live at Chicken George」】での熱演を見て頂ければ、その一端は御理解いただけるであろう。
ギタリスト2人による完璧なユニゾンや正確無比なタッピングも見所の一つである。特に楽器の経験があるリスナーには、4人の演奏を視覚的にも楽しめるバンドであるのは間違い無い。
教則DVDダイジェスト動画が再生回数100万回オーバー!
更に、
Yukiは
【一緒に弾ける!速弾きギター超入門/YUKI[D_Drive] 】といった教則DVDも発売し、ヒットさせる事にも成功している。
その教則DVDのダイジェスト動画が、YouTubeにて再生回数100万回を超えたというから驚きである。海外からのコメントも数多く書き込まれており、彼女への世界からの関心の高さが窺える。今後の活躍次第では世界進出も夢では無いかもしれない。
ライブや対バンも精力的にこなし、新たなファンを増やし魅了し続けている
D_Drive。今後の活動にも期待が高まる。
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