2人で初のテレビ演奏

2011年9月に、ドラムの高橋久美子が脱退し、2人体制で再スタートを切ったチャットモンチーが、2012年2月3日、テレビ朝日の音楽番組ミュージック・ステーションに出演。2人体制として、テレビでは初の生演奏を披露した。
チャットモンチー
(画像はチャットモンチー公式サイトより)

この日演奏した曲は、“満月に吠えろ”だった。この曲は、ドラマ「妄想捜査」の主題歌にも抜擢されている。注目すべきは、ベースからドラムに転向した福岡だ。9月からドラムを始めたとしても、まだ半年経っていない。2月でちょうど6ヶ月目だ。6ヶ月で人前で、しかも一番緊張するであろうテレビで、あれだけしっかりとした演奏ができるのはさすが、としか言いようがない。ベース演奏時と同様、福岡らしい力強い身のこなしはドラムでも健在だった。現時点ではもちろん高橋よりも粗削り。しかし、持ち前のダイナミックなプレイは、高橋を超えると予感させるには十分な材料だ。ドラム転向は、奇をてらったことでも話題作りでもなく、揺るぎない決意と地道な努力によって裏打ちされた、確かなものだった。

ホワイト・ストライプス・スタイルで突き進む

ベースレスのバンドは、決して珍しくない。ベースが担っていた役割をギターとドラムで補うのは、十分可能だ。2月に発売されるシングル2曲を聴いてみても、2人でベースの穴を十分埋めている。しかも、これまでのチャットモンチーのサウンドの延長線上だ。新メンバーを入れずに、ホワイト・ストライプス・スタイルを選択した彼女たちの決断は、決して間違っていなかった。息の長いバンドには、転機を乗り越えるエネルギーがある。この2人にも、はち切れそうなほどのエネルギーを感じる。乗り越えた先に見えた景色は、必ず次の作品に反映されるはず。否が応でも、期待は膨らむ。

(松本 良太)

外部リンク

チャットモンチー 公式サイト