
1月31日、小惑星エロスが、ろくぶんぎ座(Sextans 略符Sex)を通過し1975年から37年ぶりに地球に最接近していました。と言ってもその距離26729000km、地球から月までの70倍もあるような途方も無い距離です。
小惑星エロス(433 Eros)は34×11×11kmのピーナツ型をした、1898年に発見された初めての地球近傍小惑星です。
ギリシア神話の愛の神エロスに因んで名付けられた小惑星エロスはそのクレーターにも、色恋沙汰に関する神話、伝承、文学作品などから名前がつけられており、我が国が誇る大河エロス小説『
源氏物語』から「Genji」(源氏)と「Fujitsubo」(藤壺)と命名されたクレーターも存在します。
現在、小惑星エロスはうみへび座へと向かっており2月13日まで8.6等級の明るさを放ち天体望遠鏡で観察出来るとのことです。次回の最接近は2056年です。
(周 健)
A Rare Flyby of Asteroid Eros - Observing Highlights - SkyandTelescope.comEros Asteroid