西友の東京・赤羽店で、惣菜の品目数を3割増やして約400品目として以降、惣菜売上高が前年同期比50%増を記録している。西友が今、惣菜広場に力を入れている。
2009年春に全国店舗に投入した298円弁当のヒットを受けて、同社は超低価格の「半外食」シーンに注目。「298円弁当をきっかけに、西友の惣菜が安いという認知が広まった」と関係者は語っており、今では弁当のみならず、夕飯のおかずに加える一品惣菜なども好調な売り上げを記録しているという。
西友が低価格を実現している背景には、工場生産によるセントラルキッチン化にある。スーパーの惣菜は店舗で加工するインストア加工が主流だが、このシステムは加工コストが高い。一方、同社は子会社の惣菜加工会社・若菜が北海道から九州まで全国に9の生産工場を所有しており、惣菜はすべて同工場で加工され、生産コストを極限まで抑えている。