13日、韓国自由先進党のイ・ミョンス議員は、放送や講演などで、あらかじめ収録された歌や楽曲に対して歌っているように見せる、いわゆる“口パク(リップシンク)”を禁止する「公演法改正案」を提出したことがわかった。
イ議員によると、「商業的な公演で事前告知もなく、リップシンクするということは観客に対する欺瞞(ぎまん)行為であり、詐欺行為だ」、また、「歌唱力よりヴィジュアル系の歌手を養成する偏った現象が起きている」と主張し、
さらに、イ議員の発議した法案によると、歌手や演奏者が講演などでリップシンクし、法に反した場合には1年以下の懲役や1000万ウォン(約75万円)以下の罰金刑が科せられるという。
この法案に韓国では、「歌手ならば当然に歌唱力を優先にすべき」と賛成する意見がある一方で、「歌手によっては歌より舞台で見せるパフォーマンスが重要だ。一方的にリップシンクを禁止するのは妥当(だとう)ではない」という反対意見もあり、まさに賛否両論が渦巻き、物議をかもしているようだ。