G Data Software株式会社は、偽のセキュリティ警告を出すウイルスを検知し削除する無償ツール『G Data 偽セキュリティソフトクリーナー』の配布を開始した。
偽セキュリティソフトを安全に削除
『G Data 偽セキュリティソフトクリーナー』は、PC上で「セキュリティソフト」によるウイルススキャンや検知の挙動を偽装して正規版のソフトを購入させようとしたり、IDやパスワードを盗んだりする、通称「偽セキュリティソフト」を削除するためのツールだ。
「偽セキュリティソフト」は、近年増加を続けており、世界各地で被害が広がっている。特に、直近15ヶ月の間では、この手のソフトの出現数は、約1.35倍にもなっているという。しかも、これらのソフトは削除しにくい性質を持っている。このため、専用の削除ツールとして開発されたのが『G Data 偽セキュリティソフトクリーナー』である。
今回のバージョンでは、「偽セキュリティソフト」の中でも、最も活発な活動をみせているシステムツールタイプのソフトを削除することができる。例えば、HDD診断ソフトの挙動を装い、システムに深刻なエラーがあるとしてソフトの購入を要求する「WinHDD」などが該当する。
使い方は簡単だ。『G Data 偽セキュリティソフトクリーナー』をインストールして、実行するだけである。ターゲットとなる「偽セキュリティソフト」が見つかればその場で削除でき、そうでなければ「除去ができません」というメッセージが表示される。
本ソフトは、同社のダウンロードページから入手が可能だ。料金は無料となっている。
Editor's eyes
「偽セキュリティソフト」では、いかにも「それ風」なメッセージが表示されるため、何の疑いもなく処理を進めてしまうのである。特に、メッセージ内容を確認しないで「OK」をクリックしてしまうクセがある方には注意が必要だ。
G Data Software株式会社リリース