株式会社東芝は、官公庁や企業向けの製品として、データの改ざん防止機能を持つ『Write Onceメモリカード』の発売を開始した。
読み出しは通常のSDカードと同等
デジタルカメラの普及により、司法の場において証拠保存用の画像をデータで保存したいというニーズが高まってきた。しかし、電子データは容易に改ざんができるという課題が残されていた。こうしたニーズに応える形で開発されたのが『Write Onceメモリカード』である。
本製品は、電子写真データなどの証拠保存用に適した、データの改ざん防止機能を持つSDカードだ。製品は、メモリ容量1GBの1タイプのみが用意される。
データを保存する場合には、一般的なSDカード対応のデジタルカメラが使用できる。しかし、一度保存したデータは、編集や消去、撮影日の変更、さらにはカードのフォーマットも不可能となる。読み出しの際には、SDメモリカード対応のPC、プリンタなどで他のSDメモリカードと同様に使用可能だ。
Editor's eyes
本製品は、デジタルカメラで保存されたデータに直接作用するため、データ改ざんの余地が無いのだ。なかなかユニークな製品だが、官公庁や企業向けの製品に位置付けられており、一般ユーザが入手するのは難しいかもしれない。
株式会社東芝リリース