東日本大震災の被災地へ、日本国内はもちろんのこと、海外からも続々と寄せられている寄付金。この寄付金、義援金と支援金の二種類に分けられる。その違いをご存知だろうか?写真はウィキペディア コモンズより
二つの使い道
まず、義援金は、日本赤十字社や、赤い羽根で有名な中央共同募金会の二団体によって使われる。街頭での募金活動や、企業や団体を通して集められた義援金が赤十字社に送られ、被災者に平等に分配されることになっている。
しかし、公平さゆえのデメリットもある。各自治体の被災者数や被害状況をきっちり調査してからの分配となるため、最終的に被災者の元へ届くまでに時間がかかってしまうのだ。阪神・淡路大震災の際にも分配までに数ヶ月もかかったという。
一方で、支援金とは、被災者支援のために活動するNPOやボランティア団体へ贈られるお金のことを言う。各団体が支援金で物資を購入、被災地へ届けるという形になる。支援金の使い道は、団体によって異なってくるので、子供支援に使われるのか、老人介護に役立つのかなど、活動内容を明らかにしている団体を選ぶことをおすすめする。