日立公共システムエンジニアリング株式会社は、不正コピーや偽造・改ざんから大切な文書を守る、印刷文書のセキュリティソフトウェア『紙の番人』を販売している。
同ソフトウェアを使用した場合、文書の印刷時に“複写検知模様(透かし・地紋)”が埋め込まれる。その印刷された文書をコピーすると、“複写検知模様(透かし・地紋)”が浮き上がり、原本と複写文書の判別が可能となっている。この機能により、あらゆる紙媒体の不正コピーや持ち出しの抑止・防止効果が期待できるとのこと。
また、一般的なコピー用紙・PPC用紙などの普通紙で利用できることから、専用紙の管理面のコストや在庫管理の手間を削減できるとも見込まれている。さらに、コピー機についても、一般的なレーザープリンタでの使用が可能となっている。
ちなみに、“複写検知模様(透かし・地紋)”は、自由にデザインができる。専用のデザインエディタを使用し、ロゴなどの画像や、ユーザIDや印刷日時などのセキュリティ情報を設定することも可能となっている。
サポートOSは、「Windows 2000 Professional SP4」、「Windows Server 2003 Standard Edition SP2」、「Windows XP Professional SP3」、「Windows Vista Business SP2」で、対応アプリケーションは、「Microsoft Word/Excel/PowerPoint」、「一太郎」シリーズ、「Adobe Acrobat」シリーズなどとなっている。
専用ソフトや機器を必要とせずに、既存の環境で利用できる点は、コスト削減の面からは顧客満足度の向上は見込まれるだろう。公的な文書の保管方法にも、電子データでの保管が認められる時代だが、必要とする状況によっては、紙媒体での利用のニーズもなくなることはないようだ。要は、文書の内容とその扱い方であり、「コピー可能な大切な文書」というのも、日本語としては意味不明なのかもしれない。
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