テニスのウィンブルドン第1日女子シングルス1回戦で、世界ランク57位のクルム伊達公子が、主催者推薦で出場しているケイティ・オブライエンを6―0、7―5で下し、ウィンブルドンで15年ぶりの白星を挙げた。
40歳という年齢での勝利は2004年にナブラチロワが47歳で達成した記録に次ぐ年齢になる。
クルム伊達自身の勝利は96年大会以来15年ぶりになる。一度は引退しブランクがありながらも再び現役に復帰しての勝利の重さは15年前とは比較にならないだろう、本人も「4大大会の1勝の重みを感じていた。」と言葉を残した。
今季は5月の全仏オープンを終えて4勝14敗と苦しんでいた。5月下旬からは下部ツアーにも参加しながら調子を上げウィンブルドンに挑んだ。対戦相手のオブライエンはランキング215位と格下、その相手をきっちり圧倒し自信を取り戻すことができた。次なる相手は過去5度の優勝を経験する強敵ビーナス・ウィリアムズ、スランプを乗り越えたクルム伊達はどのような戦いをするのか。