株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモは、同社サイト上で、去る2011年8月16日に発生した、同社スマートフォン向けサービス『SPモード』への接続障害について説明している。
障害の発生日時は、2011年8月16日午前11時29分頃から8月16日午後6時29分の間で、影響地域は、全国及び海外に及び、影響を受けたユーザーは、400万人ともいわれている。
原因は、ドコモの「通信設備の故障及びそれに伴う輻輳」で、『SPモード』の新規接続が利用できない状態が続いたもの。以降の対策については、説明は為されていない。
『SPモード』とは、2010年9月1日から同社が提供を開始しているスマートフォン向けISPのこと。同モードを契約すると、スマートフォンからのインターネット接続に加え、『SPモードメールアプリ』をダウンロードすることで「iモード」と同じメールアドレス(@docomo.ne.jp)を使ったメールサービス、絵文字や「デコメール」が利用可能となる。
スマートフォンは、他のモバイル・ブロードバンド対応コンピュータに比べ、ネットワークの信号負荷が8倍も高いといわれている。また、現状では、画面表示の滑らかさが他のモバイル端末よりも優れている点や、指先で「つまむ」、「すべらせる」といった直感的な操作が可能な点を最大限に利用するアプリが多く、「データを大量消費する加入者」も増えているようだ。
従来の携帯電話とは明らかに異なる「使い方」が模索されるスマートフォンアプリに対応するには、現状のキャリアが有するモバイルネットワークは明らかに能力不足と考えられよう。寡占状態にあるその市場の開放を図り、新しい知恵を呼び込む努力こそ、ユーザーに「つけ」をまわさないための近道ではないだろうか。
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