フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社は、2011年1月5日、『i.MX 6(アイドット・エムエックス6)』シリーズのクアッド、デュアル、シングルコア・アプリケーション・プロセッサを発表した。
同プロセッサは、それぞれ最大1.2GHzで動作する「ARM Cortex-A9」コアを統合しており、同社の現行世代アプリケーション・プロセッサに比べて最大5倍の性能を発揮するとのこと。
この性能向上により、タブレットや電子書籍端末(eReaders)、スマートフォン、車載インフォテイメント・システムなど次世代民生/車載製品において、ユーザ・エクスペリエンスが大幅に向上すると期待されている。
ターゲット・アプリケーションとしては、3D映像再生に対応したモバイル・デバイスやゲーム機、拡張現実(AR)アプリケーション、コンテンツ作成機能などがあり、これらのどの用途においても、現在の一般的なモバイル・デバイスと比べて、サイズを超小型化し、バッテリ寿命を大幅に延長することができるという。
また、実績あるフリースケールの先進的な低消費電力設計を基盤としており、HD 1080p映像の再生など要求の厳しいアプリケーションにおいて業界トップクラスの低消費電力性能を発揮する。
モバイル業界が活況を呈する理由のひとつには、バッテリーの寿命が約二年で、定期的な買い替え需要があらかじめ想定されている点ともいわれている。持続的な電力の供給が制限されるモバイル機器の性能向上は、顧客満足度に反映するようだ。
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社リリース