より創作的な活動を
モバゲー、GREEなど、「無料ゲーム」と銘打つ携帯アプリが次々に登場している。これらは実際によく練られた優れたものも多く、気軽に楽しめる内容となっている。しかし当然の事ながら、企業側はボランティア活動に勤しんでいる訳ではない。
こんな事例がある。今春、都内に住む20代の女性。仕事が忙しかった女性は小学校低学年の息子を楽しませるため携帯電話の無料ゲームで遊ばせていた。息子は夢中になり十数日間で1回300円の有料くじを100回近く購入。女性は請求金額の多さに驚きすぐに運営会社に問い合わせたものの、返金には応じなかった。
国民生活センター調査によれば、携帯電話とパソコンの「無料オンラインゲーム」をめぐるトラブルの相談件数が増加しているとの事。相談者の請求額の平均は約9万5千円に上る。しかしもちろんのこと、こうしたケースは運営側の悪意のみならず、利用者の判断力が問われるところ。情報リスクの喚起だけではない。携帯の無料ゲームしか楽しみを与えないような状況下に置かない、置かせない事も肝心である。