STマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、各種装置の「応答」を可能にする新しいRFID製品を発表した。
同製品は、各種装置のメンテナンス履歴等の詳細情報を提供すると共に、顧客ならびに機器オペレータによるサービスのスピードアップと記録管理の簡略化を実現するというもの。
また、無線タグ(RFID)回路と大容量不揮発性EEPROM(64Kbit)を組み合わせることで、メーカーの詳細な初期データや修理・アップグレードの記録といった大量のデータの格納を可能にしており、業界標準のワイヤレス機能、大容量のデータ・ストレージ、安全なデータ保持および長期にわたる信頼性を兼ね備えた独自の製品となっているとのこと。
この内蔵ストレージにより、紙上での記録収集やオンライン・データベースへのアクセスが不要になることで、製品毎のサービス履歴は、以降の点検やサービス実施時のアクセスに向けて、同製品のメモリ内で更新され、不稼働時間の短縮が可能になり、保守・修理・運用コストの低減に役立つと期待されている。
なお、メモリのデータ保持期間は40年以上、書込み/消去サイクルは100万回以上となっている。
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカー。
RFID(Radio Frequency IDentification)とは、ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁界や電波などを用いた近距離(周波数帯によって数cm~数m)の無線通信によって情報をやりとりする技術のこと。「かざして」使うICカード(『Suica』や『PASMO』など)も同様の技術が用いられている。
ICカードもある意味「モバイル」。機器の発達とともにその多様化はとどまることを知らず、電波の道である周波数は、混雑の度を増している。それぞれの移動機器に情報をゆだねることは利便性向上の一要素ではあるが、管理までも委ねてしまうことで訪れる弊害の恐れはないか、充分な検証も必要であろう。
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