株式会社モルテンは、2011年1月21日から、『立体作戦盤 バレーボール用』を、全国のスポーツ用品店などで販売開始することを発表した。
『立体作戦盤 バレーボール用』とは、ボールの軌道を視覚的に認識できる指示棒と、レシーバー、アタッカー、ブロックと色分けした選手駒を使用することで、コーチが指導する際に選手が空間イメージを直感的につかむことができる作戦盤のこと。
これまで使われてきた“ホワイトボード+丸型マグネット”の作戦盤では、選手の体の向きやアタックの軌道などが、指導者から選手に伝わりにくい場合があったことから、今回発売される商品は、空中でのボールの位置や動きに対して、各選手がどのように動くのかが同時に説明できるように、「高さ」とリアルなボードの「色使い」で視認性を高めることを追及したものとなっているとのこと。
このことにより、従来の「上空からコート全体を見る目線」に加え、ボードを「真横から見る」ことで、実際のコートでの選手の位置関係やボールの動きがどのように見えるのかを、コーチ・選手双方が立体的に理解することが可能となり、今まで作戦盤を使用していないチームも、従来の作戦盤を使用しているチームにも、空間イメージを持ちながら指示を行うことができるため、指導の幅が広がると見込まれている。
なお、希望小売価格は、12,600円となっている。
根拠のない自信が闊歩しているような現在のスポーツ界。当然といえば当然であるが、芳しくない結果が出るケースも多く、その際には、いつも「リベンジ」という呪文のような決まり文句がついてくる。運動の基本や繰り返すことで自然と覚えてくるそのスポーツに合った身体の動きが身についていれば、段取りだけ伝えれば済むことなのだが、指導者の「教える力」と選手の「理解する力」との距離はかけ離れたものとなっているのだろうか。一から十までの極力わかりやすい指示が可能なツールが必要になっている現実は、見る側も理解しておく必要があるようだ。
株式会社モルテンリリース