株式会社ドゥ・ハウス(以下、ドゥ・ハウス)は、新商品の商品力を測定、販売状況を予測するサービス『RETMAS(リトマス)』を株式会社電通と共同で開発し、販売を開始している。
まず、同社では、12月上旬から、現在『モラタメ.net』を利用しているメーカーを中心に限定での事前販売を行い、2011年1月から、本格的な販売を予定している。
同サービスは、分析対象となる商品を『モラタメ.net』に掲載し、サービスの利用申し込み、商品への申し込みスピード、事前の期待で書かれたコメント数やトラックバック数、使用後のコメント数や トラックバック数等を測定、各指標から商品力の測定、販売状況の予測を実施 (レポートで納品)するというもの。
なお、販売状況の予測については、現段階では 発売開始120日後にスーパーなどで購買されているかいないかの予測を行う仕様となっている。
さらに、『モラタメ.net』に投稿された消費者の生の声(コメントやブログ)における文脈を分析することで、予測結果の背景(どこが良くて、どこが良くなかったのか)を、使用前のトライアル要因と使用後のリピート要因に分けてより詳細に明らかにすることが可能となっている。
料金については、各種指標、偏差値などの提示、店頭販売状況予測が、20万円(税抜)、加えてコメントを対象としたテキストマイニングでは、60万円(税抜)、加えて電通バズリサーチの『モラタメ.net』以外のブログも含めた、全般的なブログ分析レポートが、100万円(税抜)となっている。
『モラタメ.net』とは、2006年4月から開始されたサービスで、会員数が30万人(うち、7万人がブログユーザー)、月間の延べ訪問人数が約150万人で、月間総ページビューが3,000万PVの実績を持つサイトのこと。
同時に広範囲かつ多数のユーザーへアピールできる点は、Webの最大の利点とも言えよう。大手スーパーといったネットでの注文を重視する傾向となっており、今回のサービスに関しても、商品の発売に際して事前に行われるWebサンプリングが、その信頼性を高めている証左といえるのかもしれない。ただ、Webを利用するには、PC・モバイル等の「機械」を経由する必要があり、情報格差がうまれていることも否めない。ユーザビリティ(使い勝手)だけでなく、アクセシビリティ(情報に触れられること)の改善も早急に望まれているところではないだろうか。
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