コクヨグループのコクヨエンジニアリング&テクノロジー株式会社は、音環境改善システム『サウンドマスキング』用機器として、『クイックスピーカー』を2010年12月1日から発売する。
『サウンドマスキング』とは、空調音に類似した背景音をオフィス内に均一に分散させて、会話漏れや騒音が聞こえにくくなる原理(マスキング効果)を応用したオフィス機器のことで、2006年10月から発売を開始している。
『クイックスピーカー』とは、振動によって音を再生する仕組みのことで、オフィス内の既存の間仕切りやテーブルなどへ本体を取り付け、取り付けたものをスピーカーにするというもの。
同製品と組み合わせることにより、天井裏へのスピーカーの敷設やパーティションの購入といった、これまでの『サウンドマスキング』導入の条件がなくなるとともに、取り付けたもの自体がスピーカーとなるため、より広範囲に均一な音量を発生させることが可能となる。
なお、価格は、クイックスピーカー4つとコントローラーminiのケースで60万円程度(都度見積り)とのこと。
無線LANの普及など、通信技術の応用が進む現在には、オフィス環境で盗聴の危険性はあらゆるところに存在する。備品を追加することなく、いまある間仕切りが有効であるなら、利用しない手はない。
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