KDDI株式会社、沖縄セルラー電話株式会社は、au携帯電話の通話品質を向上させる「EVRC-B」技術を、2011年2月25日より導入している。
「EVRC-B」とは、従来のau携帯電話で採用していた「EVRC」に対し、同等の伝送レートを保ったまま音声の品質を向上させることができる技術のこと。
また、「EVRC」とは、Enhanced Variable Rate Codec(可変速度符号化)の略で、携帯電話の通話中に伝送レートを約1.2から9.6kbpsの間で随時変化させる音声符号化技術のこと。ノイズ除去機能も含まれており、肉声に近いクリアな通話が行えるといわれている。
携帯電話における通話品質向上への対策には、コーデック技術を高めることや、基地局を増やすことなどがある。有望な対策として挙げられているのが、フェムトセル。
フェムトセルとは、従来の基地局が、半径数百メートルから十数キロメートルの範囲での通話エリアを持っているのに対して、超小型の携帯電話基地局がカバーする半径数十メートルのエリアのことで、宅内やオフィスに基地局を置くことで、携帯電話会社の基地局にかかる負荷を軽減させることができ、加えて、基地局が身近にあることによる通話品質の向上も見込まれている。
電話の本来の目的は、遠くの人と話すこと。以外の機能の充実に他社との優位性を図る現状では、ごくごくシンプルに通話の品質向上を求めるユーザーを満足させることはできないのではないだろうか。黙々とゲームに明け暮れる毎日を抜けだそう。
KDDI株式会社沖縄セルラー電話株式会社リリース